株式会社POQA

POQA magazinePOQAがお届けするITお役立ち情報

Wi-Fiの安全性について~ご自宅編~

前回の記事では、フリーWi-Fiの危険性について、ご紹介をいたしました。
では、自宅のWi-Fiは安全でしょうか?
なんとなーくで使っている、という方は今日の記事をご確認ください。

自宅のWi-Fiは安全なのか?

まずは自宅の環境の安全性・危険性について確認しましょう。


①情報漏洩

外部のフリーWi-Fiと同様、自宅のWi-Fiの暗号化が適切に設定されていない場合は、通信内容を盗聴される恐れがあります。
ネットワーク内に侵入された場合、重要な情報、例えばクレジットカードの番号他の情報などを詐取されてしまう可能性があります。

②ただ乗り

・初期パスワードのまま利用している
・極端に短いなど、解析されやすいパスワードを利用している
などの場合、通信にただ乗りされてしまう可能性があります。
ただ乗りされてしまった場合、従量課金制の場合は通信料が上がりますし、そうでなかった場合でも、負荷が増えて、ご自身が使っているときに通信速度が低下してしまいます。

③犯罪行為の踏み台

世の中で、インターネットを利用した犯罪行為が行われた場合、どの環境・どのPCからその攻撃が行われたかの調査が行われます。
もし、犯罪者があなたのご自宅のWi-Fiを経由して犯罪を行っていた場合、あなたの犯行であると疑われる可能性があります。

対策


①WPA3が採用されたルーターを使う。

WPA3というのは、ネットワークセキュリティの規格です。
以前の規格(WEPやWPA2)の場合、KRACK攻撃と呼ばれる攻撃に対する脆弱性があり、通信の内容を盗聴されてしまう危険性がありました。
WAP3が発表されたのは2018年ですので、それ以降に新品を購入したのであればWPA3を採用している機器である可能性が高いですが、それ以前の場合は、確実に脆弱性のある規格が採用されたルーターです。

②パスワードを適切に設定する。

基本的には、ルーター購入時に初期パスワードが設定されているはずなので、パスワード無しの状態にはなっていないはずです。
但し、初期パスワードが、以下2つのいずれかに当てはまる場合は、予測が容易であるため変更しなければなりません。
・簡単なもの
「password」や「1234」「abcd」
・メーカーや機種で共通と思われるもの
また、Wi-Fiを接続するためのパスワードだけでなく、Wi-Fi機器の設定を行うためのパスワード(管理用のパスワード)も変更が必要です。
↓↓パスワードの適切な設定はこちらの記事から。↓↓

③ファームウェアを更新する

Wi-FiルーターやWi-Fi中継機は、脆弱性が見つかった場合、メーカーからファームウェアの更新が配信されます。
放置すると、その脆弱性を突く攻撃をされる可能性がありますので、必ず更新をします。
とはいえ、更新があるたびに操作をするのは面倒ですね。
最近の機器は、自動更新の設定ができるものが多いので、この設定が可能か、有効になっているのかを確認しましょう。

さいごに

なんとなーく、ご自宅のWi-Fiが不安になってきませんか?
私はこの話を知った後、走って家に帰って規格を確認し、そしてそっとルーターを買い替えました…(昔の規格でした)
また、感染症が流行してから、自宅のインターネット環境を利用して業務を行うことも増えました。
組織側も、個々人が適切なWi-Fi環境で業務を行っているのか、確認を行う必要があるでしょう。