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【Windows】進化しているSnippingTool

スクショの取得に大活躍していたSnippingTool。
しかし、幾度かのバージョンアップを経て、「それだけじゃない」便利ツールになっています。
今回は、後から加わった機能を中心にご紹介してまいります。

テキストを抜き出しす

新しくなったsnipping toolは、テキストを抜き出すことが可能になりました。
いつも通り、画像を取得したら、画面上部のこのアイコンをクリックします。

すると、選択されたエリアの中に存在する言語情報が、ピックアップされました。

snipping toolを利用すれば、テキストを一気にコピーすることも可能ですし、あるいは、特定のテキストをドラッグすることでコピーすることもできます。
この機能があれば、個別にOCR機能を導入する必要がなくなりますね。

クイック編集

新機能では、「電話番号」「メールアドレス」を自動的に黒塗りすることも可能です。
クイック編集のタブを開きます。
このタブの中で、どちらの情報を黒塗りするか選択できます。

今回は、「電話番号」「メールアドレス」の両方を黒塗りします。
両方にチェックが入った状態で、「クイック編集」を押下します。

このように、電話番号情報と、メールアドレス情報が黒塗りされました。
今回実験してみた限りですと、
「電話番号内にハイフンが入っている場合」
「メールアドレスでも、ドメイン(@以下)にハイフンが入っている場合」
はメールアドレスとして認識されないようです。

この画像をコピーすると、もちろん黒塗りも反映されます。

ペイントへ切り替えが行える

今年の更新で、snipping toolで取得した画像を、そのままペイントに移行することができるようになりました。

・画面上部の「ペイントで編集します」を押下すると、アプリケーションがペイントに切り替わります。

動画を取得する

2023年以降のsnipping toolは、動画も取得できるようになっています。

・画面左上で、「静止画」「動画」を切り替えます。

・範囲の選択を行います。
画面上のどの範囲の動画を取得するか選択します。
その後音声の設定を行います。
現在のsnipping toolでは、①「PC内部の音声」②「マイクなど、外部の音声」を取り込むことが可能です。

今回は、「PC内部の音声」のみ、取得します。

・この状態で、「スタートボタン」を押下します。
 この後、完了ボタンを押下すれば、動画の取得は完了です!

これで、録画が完了しました。

基本の使い方

最後に、最初に立ち返って、基本のsnipping toolの使い方について、簡単に触れておきます。

・切り取りの形式を選択できる

任意でコピーの範囲を選択することが可能です。

・「遅延」を指定できる。

「新規」ボタンを押下した後、スクリーンショット取得まで、待ち時間なし~10秒遅延の間で、遅延を設定することが可能です。
この機能を利用すれば、通常のスクリーンショットでは取得できない、「オンマウス」の情報などを取得することができます。

・別のアプリを使わずとも、簡易的な編集がすぐに行える

SnippingTool以外の方法でスクリーンショットを取得した場合、画像上に編集を加える際に、別のアプリケーションに切り替えなければならないことがあります。
しかし、snipping toolの場合、このアプリ上でも簡単な編集が行えます。

①ペンや②蛍光ペン、③消しゴムの他、④定規機能もあります。

まっすぐに線を引きたい場合は、定規を起動して、対象部分に設置。
そのうえでペン・蛍光ペンを使えば、まっすぐに線を引けます。

・クリップボードに自動で保存

snipping toolの場合は、画像を取得した段階で、クリップボード上に画像がコピーされています。
「編集」を行った場合も、編集を行った最終稿がクリップボード上に自動的にコピーされます。
たかがワンクリック、されどワンクリック。
日常の1動作が減ると、お仕事全体がサクサクしますね。
※動画はクリップボード上に取得されません。

さいごに

こんな高機能が、無料提供されてしまっていいの?!というくらい、機能が充実しましたね。
元から使っていたツールも、見直してみればみなれないボタンが増えているかもしれません。
今後もこうした「ちょっとした便利機能」をご紹介してまいりますので、是非ご覧ください。