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【Word】ファイルの比較方法

Wordで粛々と資料を作成している途中、先輩から、「君の資料、修正しておいたから!」とお声掛け…
いえ、そのファイル今私編集中ですが?
資料αから資料βと資料γが出来上がってしまいました…

意図せず生まれてしまう、ファイルのパラレルワールド。
今回は、そんなパラレルワールドを比較する方法、結合する方法について、お知らせいたします。

※画面はOffice365です。

Officeの機能「比較」

【利用目的】
ある文書をもとに、新たな文書を生成した場合に、修正箇所がどこだったのかを明らかにする方法です。

【使い方】
例として、文章①と文章②を準備しました。
文章②に、
・文章の追加
・文章の削除
・フォントの変更
の3つの変更を加えます。

・「校閲」タブ>「比較」>「比較」

・「元の文章」と「変更された文章」に、対象の文章を登録して「OK」を押下します。
(左右を入れ間違った場合は、ウィンドウ中央の矢印を押下すれば、ワンクリックで入れ替えができます)

・新しいウィンドウが開きます。
左側に、「比較結果文書」、右側に、元になった2つの文書が表示されます。
比較結果の見方は以下の通りです。

赤枠:
文書①にはあるけれど、文書②で削られた文章です

青枠:
文書②で追加された文章です。

緑枠:
文字情報は同じだけれど、フォントなど、文字情報以外の部分の修正があった箇所です。
文書①の情報は削除され、文書②の状況に統一されています。

黄色枠:
グレーの部分をクリックすると、修正の内容は省略され、「修正した結果」が表示されます。

・保存方法
この状態で保存を行うと、文書①と文書②とは別に、新たなファイルとして文書を保存することが可能です。

Officeの機能「組み込み」

【利用目的】
比較する2つの文章の、いずれも正として統合する比較方法です。

【使い方】
文書Aをもとに、文書Bと文書Cを作成しました。
文書BとCは、それぞれAの文章に、追加、削除を行っています。

・「校閲」タブ>「比較」>「組み込み」

・「元の文章」と「変更された文章」に、対象の文章を登録して「OK」を押下します。
(左右を入れ間違った場合は、ウィンドウ中央の矢印を押下すれば、ワンクリックで入れ替えができます)

・新しいウィンドウが開きます。
左側に、「比較結果文書」、右側に、元になった2つの文書が表示されます。
比較結果の見方は以下の通りです。

赤枠:
文書B、Cで追加された部分です。

青枠:
文書B、Cで削除された部分です。

さいごに

使い方・使い分けの方法を把握しておくと、いざというときに役に立つ機能です。
自力で違いを探しに行く前に、是非この方法を思い出してください。