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【Windows】作業記録を簡単に作る ~ステップ記録ツール~

Windowsの標準機能、どの程度利用していますか?
テキストやペイント、付箋機能を利用していても、案外それ以外にも便利な機能が各種標準搭載されています。
今回は、「ステップ記録ツール」について、ご紹介します。

機能

「ステップ記録ツール」は名称の通り、操作のステップについて、「操作時の画像データ」と「操作内容」の両方の情報を自動で残してくれる機能です。
ユーザーは、
・アプリケーションを起動する
・記録したい操作を実際に行う
だけで、操作内容を記録することができます。

そのため、作業記録や、マニュアル作成に生かすことができるでしょう。

では、細かく操作を見ていきます。

準備

・ステップ記録ツールを起動します。
起動すると、メニュ―が表示されます。

・設定を変更する。
ステップ記録ツールは、初期値のままだと、画像を25枚分しか保存することができません。
画像は、操作のたびに自動的に保存されますので、アクションが25個以上発生する想定の操作を行う場合は、以下の操作が必要です。

   ・メニュー上「Setting」を押下します。


   ・目次が表示されるので、「設定」を選択。
   ・「保存する最新の取り込みが増数」の上限を変更する。
   ・「OK」を押下する。

※Windows7:上限100
 Windows8以:上限999

但し、画像(操作の手順)が多いほど、ファイルの生成には時間がかかります。
そのため、100~300程度に納め、それ以上の画像保存の必要があるのであれば、分割してデータを生成することをお勧めします。

記録を開始する

・「StartRecord」のボタンを押下すると、記録が開始されます。

・実際の操作を行います。
全ての操作が記録されてしまうので、あらかじめ手順を確認し、無駄な操作をしないようにしておくと、後の編集作業が楽になります。

・一通りの操作を完了したら、「Stop and Review」を押下します。
以下の画面が表示されます。

・記録は続けたい(出力されるファイルは一続きにしたい)が、作業自体は一旦途切れる場合は、「Stop and Review」ではなく、「Pause Record」を選択します。

生成される画面(ファイル)には、
 ・操作毎の画面
 ・どのような操作を行ったのか、という文字情報
が、表示されます。

画像データと共に、その画像上で行っている操作(上記だと、「ユーザーによる左クリック(”文字種の変換(メニューアイテム)”上」が表示されています。

※注意 画面には、「ステップ記録ツールのメニューバー」自体も映り込んでしまいます。

・問題なければ保存します。
画面上部「Save」を押下します。

ファイルを取得・展開する

・ファイルを開く
ファイルはzipファイルで保存されているので展開します。
ファイルは、ブラウザで開く設定になっています。
操作記録をこの状態で残しておくだけならば、ここで作業終了です。

もし、このファイルの文章を変更するなどしたい場合は、この状態で開くと編集ができませんので、
ファイルを右クリック⇒「プログラムから開く」を選択⇒Wordを選択します。

・表示設定が「印刷レイアウト」になっていると、たいていの場合、画像が大きすぎて印刷エリアからはみ出てしまいます。
「表示」>「Webレイアウト」に表示設定を変更すると、画像が画面いっぱいに表示されるようになります。

⇒編集を開始します!

さいごに

現在では、有料でかなり優秀な、マニュアル作成ツールが複数存在します。
が、有料のツールを導入する場合、
「自社でどの程度利用するか?(費用対効果がどの程度あるのか?)」や、
「どのような機能が必要なのか、そもそもわからない」
などの問題が発生します。
もちろん、各ツールの無料利用をして、導入の可否を決定しても良いすが、今回ご紹介した完全無料ツールを利用して、マニュアル作成ツールの必要性自体を検討してみても良いかもしれません。