突然ですが、ご自身の利用しているIT機器のことを、皆さんはどこまで理解していますか？
最近のIT機器は、「説明なしでもわかる・使える」ように作られていることが多いです。
きっと、ご自身が使っているツールの仕組みをしっかり理解している方は、ごく一握りなのではないでしょうか。
もちろん、「気軽にITが使える！」ということはよいことでもありますが、「インターネットやPC、プログラムなどに詳しくなくても、使えてしまう」というのは、非常に大きな問題に発展したりもするのです。
「よくわからないまま使ってしまうこと」で発生する危険について、触れておきます。

防犯カメラの映像が、インターネット上に駄々洩れ…

今では町中に設置されている防犯カメラ。
仕事場だけでなく、ご自宅に私的に設置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうした方は、インターネットを介してスマホから動画をリアルタイムで確認…なんてことをしているかもしれません。
しかし、インターネットにつないでいる、ということは、世界中の誰もがその防犯カメラの映像を確認することができる、ということなのです。

上記の画像は、インターネット上のあるサイトの画像です。
ここでは、パスワードを設定されずに、インターネット上に丸出しになっている防犯カメラの映像が公開されています。
上記画像ではぼかしていますが、サイト上でははっきり見ることができ、動画の中には、どこかのオフィス内のものも…
おそらく、ここに公開されてしまっているカメラの持ち主の方は、ここに動画がリアルタイムで見えてしまっていることも、ご存じないはずです。
2024年3月の段階で、日本全国で600近くのカメラの映像が閲覧可能状態でした。
皆さん、もし職場・ご自宅にインターネットに接続しているカメラがあるのであれば、パスワード設定をしているかどうか、今日必ず確認してくださいね。

ドメインの情報から、隠しておきたい情報が丸出し…

インターネット上にサイトを作成する際、メールアドレスを取得する際に取得するドメイン。
このドメインには、登録時に設定した契約者の名前、住所、電話番号などの情報が紐づいています。
そして実は、ドメインに紐づいている情報は、インターネット上で気軽に確認することができてしまいます。

こういった形で情報を閲覧することができます。

会社設立時に、事務所設置より先にドメインを取得したせいで、紐づいているのは自宅の情報…なんてこと、ないですかね？
これも急いで確認しましょう。

設定を間違えたせいで顧客同士が情報を閲覧可能に…

近年のセキュリティ事故で多くなってきているのが、「ツールの設定間違いによる情報漏洩」です。
顧客に対してアンケートを依頼するときに設定を間違ったせいで、アンケートに回答した顧客が、他の顧客の回答結果を覗けるようになっていた…
という事故が案外後を絶ちません。
「便利だ！」とすぐにツールを使い始めるのは危険なこともあります。

さいごに

ひと世代前であれば、「ITに詳しい人」でなければ操作できなかったものが、一般人の手の届くものになり、それが生活を豊かにし、ビジネスのチャンスを広げているのは事実です。
ですが一方で、「ツール・サービスの機能をよく理解しないで使っているうちに、危険な状況になっている」というものも、少なからずあるといえます。
ITの専門家の助言が必要な時には、ぜひ、株式会社POQAにお声掛けください！